(島暮らし体験ツアーの参加者が来ると聞いてはいれど平素あまり出歩かぬ質だ、数日前あっという間当日に変わる。行った歓迎準備も必要な機器関係の調整程度、たぬきちと島のリーダーを筆頭にほぼ頼りきってしまったとなれば出不精でも出来る事なぞ集会に顔出し持て成すくらい。――とは言えど、其れが得意かと言えば寧ろ不得手。如何するかとの戸惑い故に「へ」の字を描く唇とリンゴジュースを手に、数があればいいかと早速及び腰となり広場の隅を陣取った。其処へ近付くならば男からすれば目立つもの。直ぐに気配を察知して)こんな隅に何の用?早速疲れたとか?頑張って準備したたぬきちさんとリーダーが泣くよ。(意地悪い物言い選んで紡ぎ、小さく笑ってジュースを一口分流し込んだ。)