1st. Welcome party!
コン
2020/12/01 (Tue) 02:44 [ 20 ]
コン
2020/12/01 (Tue) 02:44 [ 20 ]
(島のお社は常以上に丁寧に磨き上げ、誰の目から見ても魅力的な島に映るよう尽力することを惜しまなかった。太陽より早く目を覚まし、朝から精を出して歓迎の準備へと徹した。掃除の際に掻き集めた紅葉に火を付けて、ホイルに包んだ芋を放り込む。温かな匂いが秋の終わりを告げる頃、空を泳ぐ鉄の塊が大きな影を作った。待ち侘びた客人達の来訪に胸が躍り、尻尾が緩やかに揺れたのはなにも風の所為だけじゃなかった。然しながら癖付いたように刻まれた眉間の皴はそのままに、一人一人の顔を鋭い双眸が凝視した。勿論そこに悪い意図など欠片も無く、少しでも早く彼等の特徴を覚える為に指折り数えて「ふわふわ耳」「おっきい羽」「くるくる尻尾」と小さく唱えていた。彼等を歓迎する為のおもてなしなんて、男には出来ることも限られていたけれど。)今日は一段と賑やかになりそうだな、尊も喜ぶ。……お、(既に火の中から取り出した芋を半分に折れば、湯気を出して香ばしい匂いを辺り一帯に漂わせた。すぐ傍に居た人物の袖口を指先がついぞ掴んで、)芋が美味そうに焼けたんだ、半分貰ってくれないか?(緩めた口許は威厳なんてこれっぽっちもありはしなかっただろう。)
オリヴィエ
2020/12/01 (Tue) 06:40 [ 22 ]
オリヴィエ
2020/12/01 (Tue) 06:40 [ 22 ]
(歓迎会の前夜祭をするぞ!と知人達に声をかけられ、誘われたら断らないことをモットーにしている男が酔い潰れたのは言うまでもない。それでもスッキリした顔で朝から力仕事を率先して手伝って、そうしてやって来た客人の顔ぶれをぼんやりと見つめながら思うことはちょっと眠いだとか腹が減ったとかそういう呑気なもの。欠伸を俯くことで隠しながら、まずは腹越しらへと移ろうとした矢先のことだった。お?と服を引かれて意識をそちらへと移したならば、彼の名前を口遊むように声にした後。)ああ、さっきからずっとええ匂いしてたんはそれだったんか。食う。(ただ大人しく手を伸ばすだけでいいものの、よく見る表情と違うそれに、じいっと彼へ向ける眼差しは意外だと言わんばかりに見つめ。)コンおまえそういう顔できるんじゃな、焼き芋好きなんか?(それだけじゃないと分かってて聞いているところはあるけれど。自分はと言えば漂う美味しそうな匂いに素直に尾を揺らしながら、いただきますの声と共に口へと運ぶことだろう。)
コン
2020/12/01 (Tue) 21:11 [ 29 ]
コン
2020/12/01 (Tue) 21:11 [ 29 ]
(甘やかな色相の双眸と頭が特徴的な彼だった。その牡丹のような目を見てふと思い出したように告げるのは「昨晩は遅くまで酒を飲んでいたと聞いたが、体は大丈夫なのか?」共に島で暮らすが故によく知る彼の特徴を案じての言葉だったか。まじまじと見つめたその顔色は決して悪そうには見えなかったわけだが、)今日は落ち葉が沢山集まったから、都会じゃ出来ないようなことをしてみようと思ったんだ。歓迎会で僕が出来ることなんて限られているからな、(あっさりそう告げてしまえば手に持っていた焼き芋の半分を彼に手渡した。食事の挨拶と共に、焼けたばかりで未だ温かなそれに息を吹きかけている内に届いた声に此度目を丸めたのはこちらの方だ。)…なんだ。僕だって普通に笑うことくらい…、……。…オリヴィエ、今日はお前が焼いたパンは持って来ていないのか?(鉄仮面だと思われていたっておかしくない面構えだと自覚はあった。彼の言葉に従い笑ってみせようと頬に力を込めれば、悪人面がそこに浮かび上がるだろう。それだって自覚があるものだから、焼き芋を一口味わえば話の続きは彼の方へと傾いた筈。)
オリヴィエ
2020/12/02 (Wed) 19:49 [ 42 ]
オリヴィエ
2020/12/02 (Wed) 19:49 [ 42 ]
まあ……朝起きたら元気だから大丈夫なんじゃろうな。(いつものことゆえにあっけらかんとした様子で「今度コンも飲むか」なんて誘いで締め括ろう。さて、それから話題は焼き芋にまつわることへ移るわけだが。ふ、と小さな笑みを浮かべたのは悪いものではなく、ただただ真面目な彼の良さを感じてのこと。彼が己より年下であればわしゃわしゃと髪を乱してじゃれついていたけれど──出会って間もない頃に彼のそんな一面に触れた時、何も考えずやってしまったこともあるけれど、酔ってもいない今は自制心があるから大人しくした結果がつまりそれになる。食べる合間に見慣れない人々を見やりながら、)そんなんこうやって出迎えるだけで十分じゃけえ、あとはいらっしゃいとだかようこそって言っときゃええんじゃ。(役に立ちそうにないアドバイスになったのは焼き芋に夢中になっているのが半分で、驚く彼におざなりになるのだって同じ理由。)コンおまえそこであるって言わんのかい。(おかしそうに笑いながら上手いとは言い難い笑みを浮かべる彼の頬を摘まもうと手を伸してみよう。焼き芋の皮に煤が付いていたら黒く汚してしまうだろうがお構いなしに、付いたなら袖で豪快に拭ってあげるつもりで。)昼に差し入れで持ってったけ、あとは家にある明日の俺の分しかねーわ。帰りに寄ったらお裾分け出来るんじゃが……でも今日は、腹減ってんならここぞとばかりにたらふく食ってこい。タダだし食わんと損じゃぞ。(焼き立ての熱さのせいで己はゆっくりと食べるから、先に食べ終わるであろう彼を付き合わせるのは"勿体無い"とばかりに促すような言葉を掛けた。)
コン〆
2020/12/03 (Thu) 07:50 [ 48 ]
コン〆
2020/12/03 (Thu) 07:50 [ 48 ]
長引かないのは良い事だが……、酒を飲んだ直後のお前は中々手が付けられないから程々にしておけよ。(好き好んで誰かの介抱をしたいわけじゃない、それの相手が彼であってもだ。故に怪訝そうな表情がその誘いの返事となったわけだが、断るのも惜しく感じられるくらいには突っ撥ねられない魅惑がそこにあったから小さく頷いておいた。まさかそんな誘いの裏側で、未だ島民と上手く信頼関係を結べていなかった頃の思い出を彷彿させているとは露知らず。)それはそうだが……お前は今回の客人ともすぐに仲良くなれるのだろうな、オリヴィエ。飲みに行くのは良いが迷惑はかけないように、(気難しい性分の男もまた、彼を懐に入れてしまうのは随分早かった。適当宣うようでその実彼の答えは正しい。向けられた言葉を鵜呑みにしてアドバイスを受け入れた反面で、代わりにと向けた言葉はただのお節介に過ぎない。)僕を笑わせるのは僕よりお前の方が得意だからな。………なんだ、お前も芋と一緒に焼かれたいのか?(水溜りにうつる自分の姿を見ている時より、彼と言葉を交わす際の方が未だ上手いと言えた。頬に伸びて来た指先にまんまと捕まえられたなら、多少は不服そうな声で反抗を示した。抗うでもなく仕返しは彼の頬にも指先を伸ばし摘まんでやる事だが、付いた煤を拭ってやる気は無い。悪戯心から笑ってやったその表情こそ、きっと先程の下手くそな作り笑顔よりずっとマシだ。)別に腹が減ってたわけじゃなくてオリヴィエのパンが食いたかっただけだ。けど明日のお前を飢え死にさせかねないからな……、また今度買いに行く。(彼の作るパンは正に島自慢だ。またの機会を好き勝手取り付けて。先に食べ終えても尚、未だ焼けていない芋を理由に彼が芋を食し終えるくらいまではその傍に居座る心算だ。あわいで交わされる言葉なんて、きっと他愛の無いもので埋め尽くされるだろうけれど。)
オリヴィエ〆
2020/12/04 (Fri) 18:32 [ 58 ]
オリヴィエ〆
2020/12/04 (Fri) 18:32 [ 58 ]
(残念なことに酔った時の記憶はしっかり覚えている所為で、お世話になった相手のもとへパンを持って訪れることはよくあること。彼のところに押し掛けたこともあるからこその助言だろうが、悠長にへらりと笑って頷くだけで反省の色を見せることなく。とはいえそれは気心知れた仲だからこそで、一応は対策はあるという言い分を伝えよう。)この一ヶ月は酒を控えれば迷惑もかからんが、きっとどうにかなる。それに、仲良くなれば多少の迷惑も可愛いもんじゃろ。なあ、コン~?(焼き芋を食べる合間、目を合わせて話すのは普段からの癖のようなもの。そのおかげもあってきつい視線や言葉に隠れる彼の気持ちをなんとなくだろうと汲み取りやすく、仕返しであろうじゃれ合いも笑えるわけで。なによりふざけ合った報酬がその笑顔なら安いものだし、近々の約束が取り付けられたのならむしろお釣りが出るくらいか。俺は腹減ったなあ。何パンが好き?俺はカレーパンとメロンパンが食べたい気分。それにしても焼き芋うめえが。内容なんてあるようでない話題を振って過ごす時間は思ったより長く続いたものの、彼にとっても充実した一時となればいい。)ごちそうさん。これでコンのとこ芋持ってきゃ美味く焼いてくれるってことが分かったけ、今度みんな連れて遊びに行くから待っとってな。(日程はぼんやりとしているから思い立った日にいきなり行くことになるだろう。それでも、今が楽しかったから次も欲しいわけで、それをみんなで分かち合いたくて。──「1ヶ月、楽しみじゃな。」と、そんな日々を待ちきれないように口にしたのは、島に賑わいをもたらす始まりを彼と見つめながら。)
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