1st. Welcome party!
ハリィ
2020/11/30 (Mon) 13:02 [ 3 ]
ハリィ
2020/11/30 (Mon) 13:02 [ 3 ]
(目的の島は飛行機からもよく見えて、近づけば近づく程期待に胸を高鳴らせた。知り合いは皆無に等しいこの船の中、落ち着きなくうろうろと歩き回りながら、到着すれば小柄なスーツケースを片手に島へと降り立った。そうすれば思いがけず島民からの歓迎会が開かれていると分かり、濡羽色の双眸を煌めかせた。ツアーに参加した目的はエイブルシスターズの仕事見学が主だけれど、島での生活も、街育ちのハリィにとっては憧れそのもの。ガラガラとスーツケースを引っ張りながら会場内をゆっくり歩く。フリルが施された白いワンピースの裾をはためかせながら、興味が惹かれたのはとある屋台。近づいていけばそれがハリィ好物のりんご飴だと分かった。じいと見上げながら見詰めれば、ぴょこぴょこと目の前で跳ねる。)りんごあめっひとつくださいなっ(低身長ゆえ、屋台はハリィにとって少し高かった。懸命に店主へアピールをするも、未だ存在には気づかれていないようだ。)
シンゲン
2020/11/30 (Mon) 15:32 [ 4 ]
シンゲン
2020/11/30 (Mon) 15:32 [ 4 ]
(島へ降り立つや否や、珈琲色のマフラーをぐるぐる巻いて口元までを隠した。荷物はボストンバックひとつに入りきる程度だ。ここまでの旅程はぐーすかとのんきに寝続けていたので、ツアー参加者の顔ぶれはまだあまり覚えていない。都会生まれ都会育ちゆえに、島に来たのは初めてで、まずはその空気の良さにほーと息を吐いたろう。宿的な場所へ案内されるのは後になるのだろうか。島を挙げての歓迎ムードの中、足は促されるまま広場へと向かい。お祭りのように並んだ屋台を、歩きながら覗いて行く。スキニーパンツから出ている髪と同色の短い尻尾が、ゆるやかに揺れていた。)……ん?(ふと、りんご飴の屋台の前で跳ねているいきものに気がついて。)──失礼。こちらのお客様へ、りんごあめをひとついただけますか?(その斜め後ろからぬっと近づいたおとこは、下方を指差して店主へ注文を投げかける。そこで相手もようやく少女の存在に気がつくだろう。謝りながらりんご飴をひとつ差し出してきたので、代わりに受け取り、勘定も済ませてしまう。それから、)お嬢さん、お母さまとお父さまはどちらに?(膝をつくと、ちょうど彼女と目線が近くなるだろうか。りんご飴を差し出しながら、いたって真面目な顔で保護者の行方を問いかけた。)
ハリィ
2020/11/30 (Mon) 19:07 [ 10 ]
ハリィ
2020/11/30 (Mon) 19:07 [ 10 ]
(飛行機の中でも島が見えてきた頃には歓声や期待の声が聞こえていたけれど、降り立てばその声は益々大きくなった。見知らぬ人たちばかりの中でほんの少し緊張しながら、然し好奇心はいっぱいの娘はどうぶつやにんげんとの交流も楽しみにしていた。然し好物であるりんごの飴を見つけてしまえば、今はそれに夢中。まあるくて赤くてきれいなりんご飴。ぴょこぴょこと跳ねるも、跳ぶのは得意じゃないし声も中々届いてくれない。――その時だった。突然背後から現れた存在に驚きを隠せず、)びゃっ!!!(振り返りざま肩をそれはそれは大きく跳ねさせた。そうして今度は今まで飛び跳ねていたのが嘘みたいにずささ、と後ずさって、小刻みに身体を震わせる。ばくばくばくと逸る心臓を抑えながら、息をなんとか整えようと。けれどそういえばりんご飴をひとつ、と注文してくれたような――そう気付いた頃には彼が視線を合わせるように膝をつけてくれていて、ぱちぱち、と瞬きを繰り返す。警戒心からかスーツケースを一旦手放すのもゆっくりで、一歩近付くのもゆっくりと。そろり、そろり。そうして手の届く距離まで戻れば、差し出されたりんご飴を両手で受け取る。漸くして手元にきたりんご飴を見遣ればぱあ、と双眸を煌めかせて、嬉しそうに微笑む。けれどそんな様子も束の間、保護者の所在を問われたならばりんご飴によって追いやられていた彼の存在を思い出して、そしてその質問に対するのは、)まあっ、失礼ね!ハリィはもう立派なレディーですのよ、ツアーには一人で参加しに来たに決まってるのですわ(むう、と頬を膨らます姿は、幼げな見目も相俟ってその印象に拍車を掛けているかもしれない。)……でも、りんご飴のことはお礼を言いますわ。(じっと彼の双眸を見詰めては、驚かされてしまった――悪気は全くなかったと思うけれど――ので言い方は少し素直じゃない。)お兄さまは、先程飛行機の中でもお見かけしましたのよ。ツアーの参加者でいらして?(まだまだ緊張は溶けないけれど、いつも通りを装って問い掛ける。話題の一つや二つあった方が、心も解れると思うから。)
シンゲン
2020/11/30 (Mon) 23:00 [ 16 ]
シンゲン
2020/11/30 (Mon) 23:00 [ 16 ]
(ハリネズミだろうか。こちらに気づいた小さないきものが後ずさり体を震わせる様を、冷静に見下ろし観察していた。怯えられることには慣れているが、子供に嫌われたくはない。りんご飴を渡す際は、宿泊客に接していた時のように眦を緩めてやわらかな笑みを浮かべただろう。「とって食いはしませんよ、肉料理は好きではありませんので」などと言っても、警戒心をあらわにしている彼女には効果があったかどうか、定かではない。一応彼女の手がりんご飴に伸びるまで気長に待って、受け取ってもらえた後は、その反応を見て自分もつられるように微笑んだ。よかったよかった。そう言いたげに頷いて、さああとは保護者を見つけてやるだけだ──と思ったのだけれども。)………んん? あー、それは失敬。てっきり義務教育も終わっていないご年齢かと……、(ぱちぱちと驚いたように瞳を瞬かせてから、家族連れでないことを知ると首の後ろを掻いて苦笑をこぼした。小どうぶつはいつも年齢の見分けがつきにくい。彼女のお礼は素直に受け取って「いえいえ、職業柄困っている方を見かけたらつい手を出してしまうだけですよ」と、立ち上がりながら何気ない口調で返そうか。ただ、飛行機の中で見かけたと言われれば、首を捻って、しばしの間。)……ええ、そうです。ええと……すみません、機内が暖かくてうっかりうたた寝を。おかげであまり周りは見ていなくて……お名前は何というのですか? 自分は、シンゲンと申します。しばらくの間、よろしくお願いしますね。(問いかけには肯定を返し、彼女の顔を覚えていなかったことについては罰が悪そうに小さな耳が倒れる。改めて挨拶からやり直そうと、やや腰を屈め手を差し出した。)ここには美味しいものでも食べに?(そんな冗談じみたことを尋ねたのは、少しでも彼女の緊張がほぐれたら良いと思って。)
ハリィ〆
2020/12/01 (Tue) 20:09 [ 27 ]
ハリィ〆
2020/12/01 (Tue) 20:09 [ 27 ]
(高くおおきな体躯に見下ろされている。ハリィにとって周りのどうぶつやにんげんは大抵自分より大きいものだけれど、それにしたって彼は大きい気がする。向けられる視線に負けん気でじいいいと見つめ返すも、まさかその胸中で子ども相手だと思われているだなんて夢にも思っちゃいない。)ハリィだって、クマさんに食べられる趣味はございませんわ!(ぶんぶんと首を横に振り否定を示す。そうして落とされた衝撃、かなり下の年齢に見られていたと分かるとぷりぷりとでも効果音がつきそうな顔で怒った。)ハリィはもう18歳ですのよ!高校も出て、今はちゃんと専門学校に通っているのですわ(むう、と若干拗ねたように口を尖らせれば、何やら閃いた様子でごそごそと斜めがけショルダーから何かを取り出すと、)ほらこの通り!(学生証を印籠のように彼の目の前に掲げた。そうして立ち上がりながら言う彼の言葉には、「お人がよろしいのね」と頷いて、「何のお仕事をなさってるの?」と首を傾げた。段々緊張が解けて、興味を示し始めた証拠だ。機内ではうたた寝をしていた、と聞けばふふ、と笑って。)マイペースなお方なんですのね、シンゲンお兄さま?ハリィはハリネズミのハリィと申しますの。以後お見知りおきを。(スカートの両端を摘んでゆっくりと持ち上げお辞儀をすれば、服の下の短い尻尾はぴこぴこと揺れて、髪の隙間から顔を出すちいさな耳は礼儀正しくぴんと伸びる。それから差し出された手に気付けば、はじめはその意図がわからずきょとんと双眸を丸めたけれどすぐに理解して、ちいさな手をおおきな手に重ね、一回、二回と上下に揺らした。握手のつもりである。)それもありますけれど、一番はエイブルシスターズのお姉さま方のお仕事を見学したくて参ったのですわ!お姉さま方のデザイン、縫製、仕上がりは何といっても格別で、ハリィも学ぶ事がきっと多いのですわ。例えば……(彼はもしかしたら、ハリィの熱量スイッチを押してしまったのかもしれない。先程まで警戒心たっぷりだったとは思えぬほど饒舌に、エイブルシスターズの良さを語り始めて止まらない。彼がその間話を聞いてくれるかは分からないけれど、屹度静止を受けるまで、そんな時間は終わらないだろう。)
シンゲン〆
2020/12/01 (Tue) 22:13 [ 30 ]
シンゲン〆
2020/12/01 (Tue) 22:13 [ 30 ]
それはそれは……失礼いたしました。(たいそうお怒りの様子である小さな唇から、歳の頃を知れたなら驚きを隠せぬ表情のままで謝罪を述べよう。背丈だけではなく、飛んだり跳ねたり、りんご飴を欲しがったり、拗ねるようなそぶりだったりも彼女の歳を見誤った要因だったが、そこについては指摘せず「よくよく見れば確かに、立派なレディでしたね」とだけ微笑んでおく。眼前に──というか、この場合は眼下に──突き出された身分証明書にはじっと目を眇めて。)……ほう、専門学生。(興味深げな声を落とした後。人が良いと言われれば、眉尻を下げてなんともいえぬ笑みを浮かべる。否定はしないが肯定もしない。ただ「ありがとうございます」と礼を返しながら、)……自分はホテルマンです。”元”ですが。(少々含みのある答えになってしまったかもしれぬ。)いやはや、お恥ずかしい。冬はよく眠たくなるんです。……ハリィさん。お辞儀がお上手ですね。(教えてもらった名前を確認するように紡いで。頭をさげるその流れるような所作には、感心したような息がこぼれた。見た感じは良家の子女のよう。今回のツアーにはいろいろなどうぶつが参加しているのだなあと、握られた手が数回揺らされるのを見下ろしつつ、楽しげに頬を緩めた。こちらからも一度ぎゅっと手を握り返してから離すとしよう。)エイブルシスターズ……ああ、ブティックですか。は、はあ…………あの……? ハリィさん……? おーい……。(聞き覚えのある名称と、先ほどの学生証に書かれていた彼女の専攻が重なって、なるほどと納得した頷きを返したところまではよかった。突如すらすらとよどみなく始まったエイブルシスターズトークには、さしものおとこもじわじわと戸惑いの色をかんばせに広げ。すっかりと止めるタイミングも見失っていたか。彼女の勢いが一応の鎮火を見る頃には、ややぐったりと背を丸めたクマの姿があるだろう。「あなたの目的は充分にわかりました。ええ、充分にね。」今後、彼女に話題を振る時は気をつけよう。そう心に誓い、その場は解散となろうか──。)
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