(初めてできた友人に別れを告げた後、彼女の姿が見えなくなったところで先程回収していたタコを一人食べ進めながら建ち並ぶ屋台を冷やかし歩く。お祭りのように沢山の出店が賑やかに道を彩り、それだけ今回のツアーが歓迎してもらえているのだと実感してはほこほこと笑みも溢れつつ。ご飯系だったりスイーツだったり、心ゆくまでお腹を満たし、これでもう最後だと買ったジュースを一口含んで何気なく見上げた空には、)ぅわあ〜!今日って満月だったんだあ。(まん丸とした月は以前住んでいた島よりもずっと大きく、そして近くに感じる。そう言えばこの島のおすすめポイントとして流れ星の多さも挙げられていた気がするし、天体観測にはもってこいなのかもしれない。そんな風に月を見上げ考えながら腹ごなしの散歩をしていたせいで。)………………あれ?(月明かりのおかげで気がつかなかったけれど、見回した辺りは真っ暗で、どうやら随分と遠くにまで来てしまったよう。歓声が聞こえる方へ向かおうとするけれど、島に降り立って数時間、道なんて到底覚えているはずもなく。)どうしよう……このままだれにも見つからなかったら……、(迷子の心細さは思考も後ろ向きにしてしまう。とにかく戻らなければと闇雲に走り出した先、果たして誰かに出会えるだろうか。)