1st. Welcome party!
シオタ
2020/11/30 (Mon) 17:13 [ 5 ]
シオタ
2020/11/30 (Mon) 17:13 [ 5 ]
(間もなく当機は──そんな定番のアナウンスが機内に流れ始めたとき、窓にべったりと張り付いて夢中になって景色を眺める少年がいた。空から見えた目的地は色彩豊かな花や樹々に囲まれていて、それを映す少年の瞳もまた七色に輝いていただろう。無事着陸したのち、背の丈の半分よりも少し大きなスーツケースをゴロゴロと力いっぱいに引っ張りながら案内されている最中にだって、視線はあちらこちらへ移ろい止まることを知らなかった。ケースいっぱいに詰め込んだ仕事道具とお洋服と保存食のせいで荷物は大変に重たかったけれど、道に並ぶ落ち葉をさっくり踏むステップは軽やかなリズムを刻んでいる。全身で楽しみだと叫んでいるようなこの少年だったから、予期せぬ歓迎会にはたいそう喜んで早速と屋台へ足を向けただろう。目指した先は、)すみませ〜ん、この、海鮮焼きを〜……、えーと、五人前ください!あっ、焼かないで生でもけっこうで〜す(焼き物の屋台の前でメニューを指差し欲望のままに注文を告げる。腹ごなしにまずは大好物から。両手いっぱいに商品を受け取ったなら、漸く周囲にも目を向けるだろう。その時目が合う人でもいたなら、)一緒に食べる?(そう言って誘いでもするはずだ。)
リトリ
2020/11/30 (Mon) 17:51 [ 7 ]
リトリ
2020/11/30 (Mon) 17:51 [ 7 ]
(小窓にペタリと手をつけて、広い海原を眺めた空の旅はあっという間に過ぎていった。きっと向こうからは見えやしないというのに、にこやかに手を振る島民に機内から振り返せば、すっかり躍った心で鼻歌混じりに上陸。スキップ未満の、けれど軽やかな足取りで自然豊かな景観をはじめ立ち並ぶ屋台に目移りしながらあっちへふらふら、こっちへふらふらり。バックパックひとつでやって来たむすめは心だけでなく身も軽い。)ハッ、ライバル発見……!(なんてたこ焼きの屋台を目にしてショックをぽろりと落っことす口の軽さまで。小さく握った拳と共に偵察へ向かうか迷う爪先と視線が、先程とは違う意味合いで泳いだ終着点は、)わぁ、どちゃ盛り。えっと、だれかを誘うつもりでその量、なんだよね?(香ばしい料理と小柄なおとこのこ。その小さな体躯にはどうにも不釣り合いな量が収まるとは思えなくて、笑んだ口許をわずかにヒクつかせながら小首傾ぐと高くくくった髪が揺れた。)それとね、お誘いの返事は是非、だよっ。飲み物を調達してくるからしばし待たれよ〜。(ゆるい口吻に反して俊敏な足がピーチウーロンを手に戻ってくるのはすぐのはず。)
シオタ
2020/11/30 (Mon) 19:31 [ 11 ]
シオタ
2020/11/30 (Mon) 19:31 [ 11 ]
え?(偶然声をかけた女の子は戸惑うように首を傾げていたけれど、何をおかしいことがあろうか。種族的に大食いのシオタからしてみれば、謂わば前菜的量のそれに逆に首を傾げてしまう状況。二人して疑問符を浮かべる様子は奇妙そのものだったろうが、彼女が動き出したことで時は針を進めた。手近にあった木製のベンチテーブルに腰をかけたなら、飲み物片手に戻ってきた彼女にこっちだよ〜と示すように手を振ろう。隣か向かいか、彼女も同じようにベンチに座ってくれたならいそいそと荷物から取り出した水─に見せかけた海水─を掲げて)かんぱ〜い!(自ら彼女の持つグラスにこつりと当てに行って、そのままグビリと一口飲んでしまおう。そうして一息ついたなら、彼女をしげしげと見つめて。)……多分、一緒にツアーに参加してた子だよね?飛行機で見かけたような………あっ、ボクはラッコのシオタだよ〜。これからよろしくね?(自己紹介も済ませたなら、ささっどうぞ召し上がれ〜と両手を広げ熱々の海鮮焼きを示した。きっと二人で食べたら美味しいよ〜なんて、お金を払ったわけでも自分で採ってきたわけでもないのにドヤ顔気味に宣って、自身もまずはホタテあたりから手をつけよう。)それで、えーと、キミはなんでこのツアーに?(モグモグと頬張る袋は大きく、けれど器用に合間を縫って世間話を持ちかけた。)
リトリ
2020/12/01 (Tue) 00:22 [ 18 ]
リトリ
2020/12/01 (Tue) 00:22 [ 18 ]
(あれ?と今度は反対側に傾いだ首も束の間、妙な間を生んだ答え合わせは遠いか近いか知らないけれど未来へひょいとトスしておくことにしよう。だって目の前の美味しそうで楽しそうなことのほうが重要だったから。ちろちろ揺れる小さな手のひらを目印に小走りの勢いのままお隣へお邪魔しよう。「ありがとう」のお礼ももちろん忘れずに。そうして、意気揚々と掲げたグラスが交わると、カンッと小気味よい音を響かせた。)かんぱーいっ。お水でよかったの?おいしそーなジュースいろいろあったけど。(こくんと一口喉を鳴らしてから再び浮いた疑問符は向けられた視線によって更にぽこぽこ増殖したけれど、次いだ言葉に合点がいくとぱちりと爆ぜた。)そそ。あたしもそーかな?って思ってたけど飛行機では外ばっか見ちゃって自信なかったの。リトリ、タコだよお。あたしのことは食べないでね、シオタくん。(冗談めかしてふくふく笑うと「よろしく」を返しながら握手を求めて手を差し出してみようか。それから、両手を合わせてすっかり料理を振る舞われたお客さん気分で、定める狙いはエビから。アツアツの殻を向いて頬張ると、)お、おいし~~っ!(爛々と輝く瞳を思わず隣へ向けたのだけど、すっかりパンパンに膨らんでいた頬がおかしくってちょっぴりむせ返ったりもした。)あたしたこ焼き屋をしてるんだけどさ、新しい味付けが閃きそ~っていうのが2割くらいと、単純に楽しそ~っていうのが8割って感じかな。ツアーに参加しないでもう移住しちゃおうと思ってたんだけどねえ。下見は大事だって止められちゃったの。シオタくんは?グルメ目的?(サザエの身をくり抜きながらの予想は随分と単純なものだ。)
シオタ〆
2020/12/01 (Tue) 17:25 [ 25 ]
シオタ〆
2020/12/01 (Tue) 17:25 [ 25 ]
ふふ。実はコレ、ただのお水じゃないんだあ。海水なので〜す!……でもジュースもおいしそう。あとで飲みに行こうっと。(彼女の方へ顔を向けてくんくんと鼻を利かせたならグラスから香り立つ良い匂いに下がった目尻は、自身の記憶が正しかったことが証明されたことにより更に喜色を乗せて。)リトリちゃん!初めてのおともだち〜。(加えて言えば同じ海の種族であることにも嬉しさは重なって、差し出された手は秒で握り返してしまう始末。しかしその時目に入った海鮮焼きのラインナップに鮮やかな赤に染まる吸盤を見つけてしまえば、彼女がエビに夢中になっている間にそっと回収してしまおうか。何事もなかったかのように「おいしいねえ」と同意しながらぱくぱくと食べ進め、そんな自身のせいで彼女が噎せてしまったことはつゆ知らず呑気に心配してみせつつ。返ってきた答えには食いしん坊の血が騒いで目が輝いた。)リトリちゃん、たこ焼き屋さんなの〜っ!うわあ、ボク、絶対食べに行くよ〜。常連さんになっちゃうかも……。たしかにお店もやってるなら下見は大事だよねえ。お客さんが来てくれるかどうかも考えなきゃだし……。(自身も美容師である手前、移住するとなれば独立開店するか島の美容院に雇ってもらうか考えなければならない。サービス業って大変だあと頰に手を当て溜息をついたなら、グルメかと問う声にそれもあるけどと頷きつつ空へ視線をやった。)ボクはねえ、安心できる寝床を探してるんだ。前の島で寝てたら流されちゃって……リトリちゃん、いい昆布がある場所見つけたら教えてくれる?ボクもたこ焼き屋さんにぴったりの場所があったら教えるから!(勿論自分で探すつもりだけれど、一人より二人の方が心強い。駄目元のお願いは聞き入れられるだろうか。──その後も会話に花を咲かせていたけれど、買ってきたご飯が底を尽きる頃にシオタは腰を上げた。)リトリちゃん今日はありがとう〜。楽しかった!ボク、まだお腹空いてるからもうすこし何か食べ物見てくるね。(そう告げ大きく手を振りながら彼女の元を離れ再び屋台の方へと。山盛りの海鮮に驚く彼女への返答はそれで伝わっただろうか。それでもくるりと鳴るお腹をさすって、さて次は何を食べようか。)
リトリ〆
2020/12/02 (Wed) 18:34 [ 39 ]
リトリ〆
2020/12/02 (Wed) 18:34 [ 39 ]
あっ、なるほどねえ。うんうん、こういうお祭りみたいな雰囲気だとジュースもごはんも全種制覇~!とかしたくなっちゃわない?(ぴこんと頭上にエクスクラメーションを光らせて納得してから、並ぶ屋台へ目を向けた。夢を語るような口で、彼なら実現出来るかもしれないなんて気づかないままに。――それから、重なった手のひらに細めた双眸は三日月の曲線を描いた。一切の躊躇ない速さも、“初めて”の響きもまるっと嬉しかったのだ。だらしなくゆるんだ口許から穏やかな笑声も溢れ出たろう。そうやって、出会いのスキンシップはきゅっと吸い付くように握ってから離れていった。彼の気遣いにもまた気づかないまま、弾んだ声を耳が拾えば)ほんと~?たくさん通ってくれたらたくさんサービスしちゃう!(そうワクワクと浮足立たせたのだけれど、物憂げに呟く様子にきょとんとまるめた瞳を向けて。)シオタくんもサービス業なの?役立つか分かんないけど、あたしのお店で宣伝くらいのことはするよ?(もし職種を教えてもらえたのなら「お客さん第一号に立候補~」なんてシュッと片手を振り上げもしただろう。お気楽な頭では残念なことに大変さの半分も理解しちゃいないのだけど。)えっ、寝てて流される!?それはすごいこわい思いをしたんじゃ、……うんうんもちろんっ!見つけたらすぐその場で連絡するからね、それまでは安全に寝ててね…!(ぎょっと瞠った瞳ともに嫌な想像をしてしまって心臓がぎゅっと締まる心地がした。念を押すように安全第一を告げる様は、もしかすれば当の本人である彼より必死の決意だったかもしれない。)こちらこそだよ。お腹いっぱいになってきてね~。(分け合った海鮮焼きは当然大半を彼が平らげてしまった訳で。更に食べ物を求めて去っていく姿にはもう驚きより納得が強かった。ふにゃふにゃと手を振って見送ったあと、独りごちた言葉は誰にの耳にも届かなかったろう。)小さい体のどこに収まってくんだろ、人体の神秘だあ。
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