(島にやってくるツアー参加者をもてなそう。たぬきちの提案に俄然張り切るティティーだった。屋台の飾り付けを手伝ったり、花壇のお掃除してみたり、忙しくしている内にあっという間に数日が過ぎていって──そうして迎えた歓迎会の当日は、朝からそわそわとしっぱなし。顔見知りの住人に「焦って転ぶなよ」なんて揶揄われてしまうくらいの浮かれよう。でもワクワクするのは当然だ。何故なら、)島の外からのお客さんだもん!落ち着いてなんていられないよ~(島の外からやってくるひと、それ即ち素敵な刺激を教えてくれるひと。新たな出会いはインスピレーションを与えてくれるに違いなく。)島の外の流行りも教えてもらおっと。──きゃあっ(自慢の尻尾を揺らしながらうっきうきと広場を歩いていた、矢先。小さな段差に躓いた。その拍子に手にしていた艶々まあるい赤いリンゴが、ぽーんっと宙に飛び出して。)