(全種制覇とはいかずとも、限界までは挑みたいチャレンジャー。がっつりしょっぱい料理たちのインターバルにチョイスする甘いスイーツさえ目移りするほどのラインナップだ。フルーツたっぷりのホールケーキがドドンと並べられていれば、そう簡単にひとつへ絞るのは難しい。胃のキャパシティを考慮すれば精々――。屋台の前で指折り数えて考え込む姿は、もしかすれば誰かの邪魔をしていただろうか。)全種一口サイズに切り分けてもらうとか~~~、アリ?ナシ?あっ、決まってたら先どーぞ。(思わず独りごちた瞬間、感じ取った気配に陣取っていた屋台前をひょいと飛び退いた。ただ通り掛かっただけだったかもしれないけれど、一応皿にした手を促すように屋台へ向けて添えておいた。そうやって先を譲ったのに、相手の動向がどうあれついでとばかりに口を開くと)今どのケーキにするか悩んでてね。もしかしたらさっきの聞こえてたかもしれないけど、小さめに切ってもらうとか考えセコいかなあ?(むむむ、と眉を寄せながら意見を仰ごうと小首を傾げた。)