(おもてなしは豪勢だ。日頃ならお目に掛かれない量の食事に慄いていたのも束の間、物珍しさに欲張った結果腹は中々に満たされた。デザート気分でフルーツでも、と軽率にその場へ近寄ってしまったのが男の過ちだったか。島に住まう知人と世間話を交わした結果、"まだまだ育ち盛りでしょう"と子供扱いを受けてあれもこれもと数多のフルーツを持たされてしまった。両手で抱えるのがやっとなくらいのそれも親切だと思えば、元あった場へと戻すのも気が引けた。かと言って決して一人で食べ切れる量では無いものだから、)……どうだ、腹は満たされたか?まだまだこの島の名物はたくさんあるぞ、こんなご馳走が好きなだけ食えるなんてこと滅多にない。……、…少し食うのを手伝ってくれたら助かる。(偶然近くを通り掛かった人物へ唐突に言葉を投げ掛けた。つまりは道連れにしてしまいたいわけだが、無理を強いるわけにもいかず。けれどせめて、これだけの人々が募った中で常と変わらず一人で食事なんて寂しい真似だけは避けたい所存だった。)