1st. Welcome party!
ノア
2020/11/30 (Mon) 18:54 [ 9 ]
ノア
2020/11/30 (Mon) 18:54 [ 9 ]
お手伝い出来ることはありますか?(役割の定まらない状況下で、自発的に働くのは苦手だ。各々が歓迎会の準備に駆け回る中、掛け続けた声はツアー参加者がやって来る頃にはおそらくその場にいた島の住民全員を網羅したことだろう。着々と賑わいを見せる広場の中央で、またしても手持ち無沙汰となったノアの手にはタンバリンが握られていた。たぬきちの勧めである。ゴウゴウと燃え盛る火の横で、ごきげんなメロディーに合わせてタンッタンッ――。ギャルソン姿の男が仏頂面で可もなく不可もないリズムを取る様はいささかシュールであったかもしれない。ふと、そんな折、目に留まる影があったなら、)なにかお困りですか?(仕事中「ご注文はお決まりですか?」と尋ねるのとまったく同じトーンで問う。タンバリンを打つ手を止めて、腕を下ろすとシャララと鈴の音が落ちてゆく。困っているように見えたというよりは、単なる定型句に過ぎなかった。)
エネット
2020/11/30 (Mon) 20:01 [ 12 ]
エネット
2020/11/30 (Mon) 20:01 [ 12 ]
(真っ青な空、悠々と泳ぐ雲、輝く海。小さなシャッター音で切り取られた一瞬を愛おしげに見返しては、数秒足らずでまた上機嫌にカメラを構える。きらきら眩しい世界はもっと身近、賑わう広場も捨てがたい。新たな出会い達をこっそりカメラに収めつつ、小さな耳をピンッと立て情報収集も忘れずに。美しい景色に、素敵な出会いと来れば、残るネタは一つである。)まあ……っ!新鮮なグルメがこんなに……メインはやはり、海鮮……ううん、女子ウケにフルーツ特集かしら~?(沢山並んだご馳走達に目移りが止まらない。とはいえ、胃袋には限界がある。迷いに迷ってあっちへこっちへウロウロと──助け舟がやってきたのは、そんなとき。)あら、ちょうど良いところに~!ご馳走が食べきれませんの、半分こしません?(振り向くと同時にぱぁっと笑みを咲かせ、尻尾がゆるりと揺れる。手始めに指さす先は海鮮でもフルーツでもなく、自身の好物である焼き栗の屋台。ふんわり漂う甘い香りに思わずうっとりと頬を両手で包みこんだ。)
ノア
2020/12/01 (Tue) 08:20 [ 24 ]
ノア
2020/12/01 (Tue) 08:20 [ 24 ]
(ぱちりぱちりと瞬く瞼を相槌代わりに、すべてを聞き終えるとこっくり大きく頷いてみせた。タイミングを違えなかった声掛けにちょっぴり抱いた嬉々と安堵は、ちいさくあがった口角に表れたことだろう。──しかし、食事か。不得手だからと断る選択肢はないけれど、まあるい耳は不安げにぴくぴくと戦慄いていた。)そんなことでいいならもちろんです。焼き栗は僕もけっこう好きですよ。………ただ、あの、僕あまり食べ方がきれいなほうではなくて、──いえ、少々お待ちくださいね。(伏し目がちにもぞりと告げる本音はしかし、すぐにこほんと咳払いひとつを挟んで撤回してしまうくらいにはもう焼き栗の口になっていた。自己完結を残して一人前のころころまあるいそれを注文してくれば、こちらへどうぞ、と客席へ案内するが如く木製のベンチへ招こうか。)いい写真はもう撮れましたか?えぇと、カメラマンさん?(ほくほくと上がる湯気と甘い香りに包まれて、お先にどうぞとばかりに包みを差し出しながら視線は彼女のカメラへ注がれた。そうして浮かべた疑問符は呼び名に困ったからでもあって、)僕はノアです。この島のカフェでバリスタをしています。ラテアートなんかも出来るので、ご興味があればぜひ。(なるだけやわい声色を意識して、眦を落とした。)
エネット
2020/12/01 (Tue) 23:39 [ 32 ]
エネット
2020/12/01 (Tue) 23:39 [ 32 ]
(掻き消されていく言葉尻に首を傾げるも、促されるままベンチに腰掛けた。先に頂いておいたお茶を小脇に置いて、急かすように隣をポンポンと叩く。視線はずっと焼き栗の袋に一直線であった。)ありがとうございます……ふふっ、本業は雑誌記者ですの。写真もキャッチコピーもこのエネットにお任せあれ~!ではでは、いただきますわぁ。(ぱっちんと手を合わせてから、まずは一つ皮を剥いて口に放り込む。同様に二つ、三つと手を伸ばせば、続けようにも口は食べるのに忙しい。両手を口許に添えつつ思わぬお誘いには是非にと上機嫌に身体を揺らして微笑む。)作ってらっしゃるところから見せていただきたいですわぁ。その時は今日みたいに音楽もサービスしてくださいませ──タンッタンッ。…な~んて、隙ありっ。(途中屋台に気を取られたものの、情報源は視覚だけではない。耳には未だ彼の刻んでいたリズムが残っていた。冗談ついでに彼の口許にも栗を押し付けてしまおう。)つい、い~っぱい頂いてしまいましたわぁ。ノアくんもたくさん召し上がっていただかないと…!わたくしが食いしん坊さんなのが目立って大変~!(食べやすいようにすすっと彼の方へお茶も移動させ、自身もちゃっかりもう一つ口に運ぶ。可愛げのない胃袋は言うほど柔ではないけれど、美味しいは彼とも共有したい我儘であった。)
ノア〆
2020/12/02 (Wed) 19:41 [ 40 ]
ノア〆
2020/12/02 (Wed) 19:41 [ 40 ]
(急かすようなその仕草が、ノアには楽しみが溢れ出してしまった幼い子のように映っていた。ほっこりぬくい熱がせり上がって、ふふ、やわく鼻を通り抜けていく。己だって食べたがっていたはずなのに、見る見る彼女の口に吸い込まれていく様が実に愉快で、ただ彼女を見つめて相槌を挟むだけだった唇は、)店でタンバリンを叩いたりはしないので、エネットさんへの特別なサービスになってしまいますが――っ!?(もし記事にされてしまったら恥ずかしいですね、そう続けるはずだった。物理的に中断せざるを得ないイタズラに驚いたまま、けれど素直に咀嚼して飲み下せば、)おいしいですね。(口に残る甘い香りが穏やかに頬を緩ませて、抱いたままの感想を零す。)けっこう思い切ったことをしてくれますね。たしかに食べるのを忘れてしまっていましたけど、言ってくれるだけでもちゃんと食べましたよ。たぶん。(ひとつ、ふたつ、みっつ。口へ放る食べに増す頬の膨らみにハッとする頃にはさて、いくつ詰め込んだろう。手遅れの口許を抑えてすべてを飲み込んだ顔は、褐色にほんのりと赤みが差していた。)ほんと、食べ始めると止まらなくなってしまいますね。――あ、そうだ。エネットさんの書いた記事、今見られたりとかしますか?(口へ運んだ数と食べ方、どちらも恥じながら、隣を見られないまま照れくさそうに笑って。話題を逸らそうと問うた言葉は純粋な興味からだ。せめて焼き栗をすべて平らげるまでは、こうして彼女とのお喋りに興じていたい。)
エネット〆
2020/12/04 (Fri) 07:20 [ 56 ]
エネット〆
2020/12/04 (Fri) 07:20 [ 56 ]
あらぁ、気持ちのいい食べっぷり~!これは負けてられませんねぇ。(あっという間に彼の頬が膨らんでいけば、満足気に微笑んで小さく手を叩く。先程の不安げな様子が少し気掛かりであったが、どうやら杞憂であったようだ。一安心してパタパタと尻尾を揺らしては、)ノアくんを見ていると、わたしもついつい手が伸びちゃいます。食べすぎちゃったらノアくんのせいですよ~?(聞き上手な彼に甘えてお喋りも止まらず、子どもみたいに声を弾ませる。こんなに楽しい食事は何時ぶりだろうか。久方振りに心までもほっこり暖まり、いつの間にか口許が緩みっぱなし。当初の目的など記憶の彼方であった。)──ハッ。お仕事しなきゃ……!(彼の一言で記憶が舞い戻り、慌てて小さなボストンバッグから雑誌を一冊取り出す。最新号は自由気ままな島暮らし特集への前振り。素のままの彼女とたぬきちの緩やかな対談が小さく掲載されている。敢えて自身の記事は開かずにそのまま差し出し、表紙に大きく書かれた島特集の文字をくるりと指でなぞる。)これ、宣伝用なので宜しければどうぞ~!わたしの記事は今回、写真より文章メインで恥ずかしいので……今月号が来たらお見せしますね?きっと、良い記事になりますわぁ。(書き手にも関わらず他人事のような響きになったのは、根拠が自身ではなくこの島にあるから。題材が良ければ隠そうとも魅力が溢れるに違いない──とはいえ、お仕事は暫しお預け。残り少なくなった袋を見詰め、次は塩っぱいものと打診する算段だ。視線は既に次の屋台へと、今は未だ確信の一つとなった彼とのんびり食事を楽しむつもりで。)
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