……あなやぁ。(なんて、さして深刻そうでもない驚きがもれたのは、おそらく博物館とカフェの間ぐらいのところだった。とくべつ大きくもなければ、消え入りそうなほど小さくもないただのひとり言。冬の昼下がり、ジュオは今日もいつものようにはたらいていた。つまり、穴を掘っていたということだ。)すこし、掘りすぎちゃったわねぇ…。(これもまた反省の色を欠いているのは、夢中になっていた自分を責める気など、微塵もないからだろう。足もとから深さを見あげたらなら、緑いろの頭がゆるやかに動く。離れたところから見たらおそらく、地面から顔半分ほどが出ている状態だ。地面からひょっこり顔を出すむすめがどう映るかはさておき、ジュオはのんびりと木々を仰いだ。木もれ日を瞳に取りこみながら小休憩。この辺りを通るだれかの気配を感じたのなら、穴からのんびり手を振ってみたりして。穴……作業場のあたりには、どっさりたっぷりの木の実や、ちいさなお山になった土があるだろう。)