meeting
ハリィ
2020/12/31 (Thu) 11:11 [ 1 ]
ハリィ
2020/12/31 (Thu) 11:11 [ 1 ]
(この島に来て、初めて手紙を書いた。色好い返事が来ますように!と願いながらポストに投函したそれ。暫くして、ハリィの家に届いた返事は簡潔に言えばOKの意が書かれていて、わあっ、と至極嬉しそうに表情を綻ばせた。そうして当日、大晦日の夜。ふわふわコートにマフラー、耳当てに手袋を装備して、待ち合わせなる先日彼と別れた公園まで歩いて行った。さく、さく、とまだ残る雪の上を歩きながら、おっきな雪だるまを作るのだという楽しみに心が躍る。気が逸って待ち合わせ時間の15分ほど前に到着すれば、彼の姿はまだ見えない。星空や月の光はとてもきれいだけれど、公園を照らすまでにはいかない。少しでも明るいところにいた方が分かりやすいだろうて、街頭が近くにあるベンチまで行けば、すとんと座って足を揺らす。おっきな雪だるまに、オリヴィエお兄さまの雪のとらも“かっこよく”作って、花火も見て、それからそれから。手紙には、カウントダウンの後おみくじも引きに行こうと書いてあった。楽しみがいっぱいで、頬が緩む。改めて星空を見上げれば、ぴかぴかと輝く星たちが本当にきれいで、この島に来て良かったなと思う。あと二日しか居られないけれど、思い出は最後までたくさん作ろう。そんなことを考えながら、彼が来るのをのんびり待った。)
オリヴィエ
2021/01/01 (Fri) 18:22 [ 2 ]
オリヴィエ
2021/01/01 (Fri) 18:22 [ 2 ]
(ポストに届けられた一通の封筒を見つけた時にまじまじと見つめてしまったのは、あまりにも予想外な手段でのお誘いだったから。島暮らしを楽しみたいと話していた彼女らしさが、それから丁寧さが手紙からもそれは伝わってきて微笑ましい気持ちになる。封筒にサインを書き本文は用件のみとなってしまったけれど、その代わりにプリントされている雪だるまの横にゆるいタッチのはりねずみと虎を描いてあげたりもして。さて、そうして約束の日、年末の挨拶も兼ねて天体観測もどきを楽しんだ友人の職場に顔を出して、彼女の分の飲み物もテイクアウトしてやって来た待ち合わせ場所。時間ぴったりとはいえ少し遠くからでもすでに姿を捉えられたということは早めに到着していたのだろう。以前と同じ彼女に声をかけるシチュエーションだけれど今回は名前を呼べるから、ハリィ!と声を張って意識がこちらへと向いたなら手を挙げながら歩み寄ろうか。)よ!寒いなか待たせてごめんな、お詫びにこれやる。(先日の会話の中で飲み物の話になった際に彼女の好きなものは聞いていたから、紙袋から取り出したカップの中身は彼女も気に入ってくれるだろう。もこもこした防寒着を着ているとはいえ体の芯から温まるようすすめつつ立ち上がるよう促したならば。)さてと、じゃあ行くか〜。あと一時間もすれば年が明けるから、まずは……こっち。高台で花火見ながら島の景色でも見ようぜ、この時間ならみんなきっと神社に行っとるけえ、人もおらんて。俺らはカウントダウンしたら初詣して屋台でも回って遊ぼうや。(おおよその予定を話しながらゆっくりと二人の足跡を残して目的地へと向かおう。高台からも案内所の周辺や神社近辺の賑わいは見えるはずだから楽しんでもらえたらいいのだけれど。)
ハリィ
2021/01/02 (Sat) 14:38 [ 3 ]
ハリィ
2021/01/02 (Sat) 14:38 [ 3 ]
(足をぷらぷら揺らしながら待つ間、お参りの時のお願い事は何にしようだとか、雪だるまの顔はどんな風にしようかだとか、夜空の花はどれだけ大きなものなのだろうかとか、考える事は尽きず、完全防備しているお陰もあって不思議と寒さは感じなかった。そんな折、少し遠くから自分の名前が呼ばれればそちらを振り向いて、ぱあっと表情を明るくさせた。彼が此方へ向かってくるのが分かればコートの裾に軽く降った雪を払いつつ、彼を見上げて。)いいえ!これからするお楽しみの事を考えていたらあっという間でしたもの、……?(彼が謝る必要はない、とでも言いたげに首を横に振って。それから差し出されたカップに気付けばきょとんと目を丸めたけれど、暖かい飲み物を持ってきてくれたのだと理解すれば目尻を緩めて、有り難く頂くとしよう。)まあ、お気遣いありがとうございますわ(ぴょんっとベンチから降りてから受け取る。くん、と鼻を鳴らせば少しあまい匂い。ココアだ。)ハリィの好きなもの、覚えていてくださったんですのね。お礼にあとで何かお好きな屋台でお返しさせて頂きますわ!(嬉しそうに笑って、ココアで暖を取りつつ一つ約束を増やしてみよう。)穴場スポットというやつですわね!ふふ、島の住人さんは頼りになりますわ(へらりと笑いながら、ゆっくりと歩き出そう。――道中、緩やかな坂の隙間からも島の賑わいは垣間見えて、いつもより明るい島の光景にわあ、と感嘆の声をあげつつ。高台へ来るのは初めてで、島はまだまだ知らない素敵な場所がいっぱいあるのだと実感した。)素敵な場所ですわね……(腕時計で時間を見れば、年明けまであと30分。年明け前から花火はあがるようで、見晴らしのよい場所な分、花火もよく見える。テーブルにココアをひとまず置いて、空を見上げる。きらきらと降るような夜空の花に、ハリィの双眸もまた煌やく。たぬきちの顔を模した花火があがれば、)今の見ました!?たぬきちお兄さまの花火ですわ!(なんて、無邪気に笑ってみせた。)
オリヴィエ
2021/01/04 (Mon) 14:06 [ 4 ]
オリヴィエ
2021/01/04 (Mon) 14:06 [ 4 ]
(雪で遊んでいるかもしれないとは思っていたけれど、どうやら後のお楽しみとして残しているらしい。遠くからでも待ちきれない様子が伝わってくるというのにこちらへ向ける表情がそれ以上で、差し入れを贈るかいがあるというもの。)こういうの覚えるのは得意なもんで。ここのココアは美味いからお楽しみの穴場スポットまで案内するお供にどーぞ。お礼は気にしないでええが、まあ期待しておく。(子供に言うような優しさに気を取られてお礼のことを忘れれば言いと笑いながら、そうして穏やかな雰囲気のまま人気のない其処へと着いたなら。打ちあがる花火に感嘆を漏らすものの彼女の言葉には頷くことは出来ず、むしろ否定するように首を横に振ったのち。)やめてくれや……たぬかそうじゃないかで可愛さが違うけえ、あれはたぬんとこのまめつぶじゃ。そうであってくれないと気持ちよく年が越せんわ。あのな、ハリィはまだ知らんかもしれんがたぬはなかなか悪いやつじゃぞ、ベルの花火が打ち上げられたらその証拠になるんじゃけどな!(冗談めかして言うことで本心でなく、むしろ親しさを伝えられるだろうか。ともあれ彼女が心から楽しんでいるのはその瞳が物語っていて、――きっと、その純粋だが周りを癒すのだろう。しずえやフルーツ、葉っぱや魚などの形の花火を一緒に盛り上がりながら夜空を見上げよう。程なくして日付が変わるまで残り三分となった頃、一応掛けておいたアラームが鳴ったことでもう間も無くだと彼女に伝え意識をカウントダウンへと。小さい頃は変わる瞬間ジャンプしたりしたよななんて話題にもしも彼女がやりたがるようなら花火を背景にして動画を撮って上げるのもいいかもしれない。そうして10秒前から数えて年明けの挨拶を笑って言い合ったならば早速初詣へと向かおうか。お社への道中にある屋台では押しに負けて彼女にたこ焼きを買ってもらったり、屋台の店主が顔見知りであればお互いに紹介し彼女の知り合いも増やして行こう。寄り道をたくさんしてはささやかな思い出を作ることでまたここに訪れたくなるように。)早いもんで日付変わった今日と明日で帰るんか。ここでハリィがやり残したことは?(参拝も終わり、おみくじも引いた。結果は大吉だったから知り合いのきつねに見せつけにくのにも付き合ってもらい、この後は雪だるまを作って遊び尽くす予定だけれど、言いたいことはそうじゃないと伝わって欲しい。)
ハリィ
2021/01/05 (Tue) 19:37 [ 5 ]
ハリィ
2021/01/05 (Tue) 19:37 [ 5 ]
記憶力がよろしいんですのね、素晴らしい事ですわ!ふふ、ゆっくり味わわせて頂きますわ(いい香りのするココアを一口含めば、なんだか心も暖まる心地がする。彼はハリィを嬉しくも、暖かくもしてくれる。魔法使いみたいだ。ハリィはたぬきちの花火に高揚していたけれど、彼からは対照的に冷静な否定が返ってくる。きょとんと不思議そうにその言葉を聞いていれば、ある意味の仲の良さを感じられて、くすりと笑った。)それは大変ですわ、訂正しましょう。今のはたぬきちお兄さまではなく、まめきちお兄さまかつぶきちお兄さまの花火という事にしましょう!ベルの花火があがったら、たぬきちお兄さまは大喜びかもしれませんわね(ふふ、と笑って彼の言葉に悪ノリしてみよう。花火があがる度、形によって好物の話になったり、釣りの話になったり、話題は尽きない。あんまり夢中になって喋っていたものだから、突然鳴ったアラーム音には大袈裟なくらい肩を跳ねさせたけれど、その意味を知ればお礼をした事だろう。年明けまであともう少し。ジャンプの話題にはそういえば話に聞いた事はあるけれどやった事はないと気付き、やってみたいとおねだり。動画を撮ってもらえればその出来を二人、好奇心いっぱいにスマホを覗き込んだ筈。そうして新年のご挨拶もそこそこに、一気に賑やかなお社へ向かえば、難なく参拝も済み。おみくじは半吉というなんとも言えぬ結果だったけれど。一息つこうかというところで問われた言葉に、彼を見上げて、暫し考える。それから、)ありませんわ!(ぱ、と言い放ったあと、)……と、お答えしたい所ですけれど、この島で日々を重ねれば重ねる程、やりたい事は増えていって……。まだまだ、暮らし足りないくらいですの(苦笑しては、指先を見詰めてやりたい事を指折り数える。それが両手いっぱいになろうかという頃、キリがない事に気付き、今度はゆっくりと星空を見上げて。)ハリィは、この島の事がすっごく好きになりましたわ。ひとも、どうぶつも、食べ物も、自然も、ぜんぶ。この島に来れて良かったって。ほかの島じゃない、この島に来れて良かったって。だから、その、(どうしてだろう、言葉が詰まる。――ああそうか、)……さみしい、ですわ(無意識に、下唇を食む。痛くはない、苦しくもない、ただ、ただ寂しいのだ。)
オリヴィエ〆
2021/01/07 (Thu) 19:13 [ 6 ]
オリヴィエ〆
2021/01/07 (Thu) 19:13 [ 6 ]
(待ち合わせからあっという間に時間は経ち、カウントダウンも二人だというのに穏やかながらも賑やかに過ぎていく。覗き込んだ携帯画面を見ては笑い、彼女のおみくじの結果を見ればご利益があるかもしれないからと大吉のそれをあげたりして。詰め込んだように過ごしたから暫しの休憩とばかりに近くにあった壁に寄り掛かるよう促しつつ、今日の屋台で食べ残した物はあるかどうかを聞くような軽い口ぶりでの質問。勢いよく答える彼女に満足げに笑ったのも束の間、濁すような物言いに双眸に疑問を滲ませながら見つめよう。もっとも、素直に話してくれる彼女のおかげで理由は分かり、視線が外れてしまおうと追いかけることはせずに。うんうん、それで?そんな相槌の軽さは今に始まったことではないが、寂しいと言う彼女にはそれすらも物足りないものになるだろうか。そこまでは理解できないけれど彼女のその寂しさを埋める方法が単純なのは分かる。ただ、そう簡単にいかない環境やしがらみがあるのかもしれないけれど、――例えそうだとしても。最後まで彼女の言葉を聞いて、数秒の間を置いた後。わしゃわしゃと頭を撫でながら「ばかじゃなあ!」と笑いとばした。)また遊びに来ればええんよ。ここに住んだっていいし、一人が難しいならハリィの家族も連れて来い。島の良さを教えればお前んとこの親も住みたくなる!……と思う。(もしかしたら背中を押す言葉になるのに、最後に付け足した一言が台無しにしてしまう自覚はあるけれど、それすらも笑い飛ばしてしまおう。撫でていた手は彼女の柔らかな頬を挟み、負けず嫌いのきらいがある彼女の口をタコみたいにさせながら。)やりたいことのためにやれることからやっていけ。そうしたら寂しいだなんて思う暇もなくなるかもしれんからな!(中途半端でアドバイスにもならない声援をおくろう。あとはもう全て彼女の意思によるものだから、答えは今言わなければいけないものでもないからと「まあがんばれ」と締め括って一時の休憩を終わらせよう。さてそれからは初日の出を待ちながら雪だるまを夢中になって作って遊び、名残惜しさを見せることなく解散となるか。)――これ、ハリィの親御さんに土産。そんじゃあ、またな。(その日も名残惜しさを微塵も見せないほど、呆気ない別れの挨拶を。再会を願っているからこその言動なのだと彼女に伝わっているかは分からないが、またこの島に遊びに来た時、あるいは家族を連れてやって来た時にでも教えてあげるのもいいかもしれない。さて、彼女に渡したお土産はといえば、あの日別れた後、家中の素材をかき集めて作った特別な鞄になる。中身が溶けやすくても安全に運べるよう加工がされている雪だるま専用のそれを開けると、ほしのかけらを彼女の髪飾りに見立てた雪はりねずみの姿が。自分が出来ることはここまでで、あとは彼女の頑張り次第になるだろう。小さな思い出が大きなきっかけになってくれることを願う。)
ハリィ〆
2021/01/07 (Thu) 20:58 [ 7 ]
ハリィ〆
2021/01/07 (Thu) 20:58 [ 7 ]
(楽しい時間はあっという間に過ぎる、なんて耳慣れた言葉だけれど、本当にその通りだと今は思う。この島に来たはじめから不安よりも期待や楽しみな気持ちの方が大きかったけれど、過ぎ行く日々から、最後の最後までそれは変わらなかった。このひと月、幾人もの住人やツアー参加者と話して、笑って、思い出をたくさんたくさん小さなスーツケースに詰め込んできた。しかし、それも明日で終わりを迎える。もっと此処に居たい。もっとたくさんのひととお話したい。やり残した事は幾らでも浮かんでくる。あと少し気が緩めば涙さえ浮かびそうな程に、心は感傷的だ。彼が相槌を打ってくれるからこそそれは顕著で、促されるままに本音を吐露していく。ハリィはまだ十八歳。未成年で、子どもで、一人じゃまだすべてを決めきれない立場。それを分かっているからこその寂しさだった。――けれど。なんの前触れもなく頭を撫ぜられれば、びっくりしたようにぽかんと口を開けて彼を見詰める。ばかだと言われたのはこの方生まれて初めてだったけれど、それが悪意に満ちたものではなく、寧ろ情を込められたものであるとはすぐに理解できた。されるがままにいれば、じんわりと彼の言葉が胸に染み入る。そうか、これで最後ではないのか。単純な、しかし視界が開けたような答えに双眸をぱちぱちさせていると、徐ろに伸びた手は頬を挟む。大層間抜けな顔で「なんですの?」ともがもごしていれば、更に背中を押すようなアドバイス。ふ、と肩の力が抜けたような気がして、情けなく笑う。)そうですわね、此処でくよくよしていたらまた島に来るチャンスを逃してしまいますわ!いつかまた来れるって信じて、まずは学校をちゃんと卒業する事を目標にして頑張りますわ!(へらりと笑ってみせたのは、心からの笑顔であると彼に伝わっていればいい。気合を入れて拳を握れば、ぐっと力を込めて燃える心を示そうか。そうして彼のお陰で、萎れた心がすっかり元気になって念願の雪だるまや雪遊びに夢中になって遊び倒せば、きゃっきゃと無邪気な笑い声が何度となく響いた事だろうか。帰り際、渡された鞄にきょとんと目を丸めたけれど、贈り物であると理解すればお辞儀と共にそっと受け取って。)お父さまとお母さまに?ありがとうございますわ、大事に持って帰りますわ!(鞄自体は丈夫に出来ているであろうが、気持ち的に壊れ物を触るみたいに大事に大事に鞄の紐を握り締めて。親御さんに、という事だから中を開けるのは両親に渡した時だと、その場でも、仮住まいに戻ったあとでも一人で開ける事はしなかった。だから、一日後、一ヶ月の島暮らしを経て帰宅した我が家でそれを家族みんなで開けた時、覗き込んでいた濡羽色の双眸が星を拾えば、そこに込められた想いに胸がきゅうと鳴った。ああ、やっぱりあの島にいつかまた帰りたい。あの島に第二の故郷のような感覚を抱いて、お礼と改めての決意を伝えるべく手紙を出す為に筆を執ったのは自然な行動だった。どうか、元気でまた会えますように。その時は一回り成長した自分で在れますように。願い事は、夜の星空の下でちいさく煌めいた。)
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