(この島に来て、初めて手紙を書いた。色好い返事が来ますように!と願いながらポストに投函したそれ。暫くして、ハリィの家に届いた返事は簡潔に言えばOKの意が書かれていて、わあっ、と至極嬉しそうに表情を綻ばせた。そうして当日、大晦日の夜。ふわふわコートにマフラー、耳当てに手袋を装備して、待ち合わせなる先日彼と別れた公園まで歩いて行った。さく、さく、とまだ残る雪の上を歩きながら、おっきな雪だるまを作るのだという楽しみに心が躍る。気が逸って待ち合わせ時間の15分ほど前に到着すれば、彼の姿はまだ見えない。星空や月の光はとてもきれいだけれど、公園を照らすまでにはいかない。少しでも明るいところにいた方が分かりやすいだろうて、街頭が近くにあるベンチまで行けば、すとんと座って足を揺らす。おっきな雪だるまに、オリヴィエお兄さまの雪のとらも“かっこよく”作って、花火も見て、それからそれから。手紙には、カウントダウンの後おみくじも引きに行こうと書いてあった。楽しみがいっぱいで、頬が緩む。改めて星空を見上げれば、ぴかぴかと輝く星たちが本当にきれいで、この島に来て良かったなと思う。あと二日しか居られないけれど、思い出は最後までたくさん作ろう。そんなことを考えながら、彼が来るのをのんびり待った。)